執着

小説

それしか見えない 3

石橋雄太は、横崎咲菜の家に向かっていた。電車を降りると真っ直ぐに咲菜の家に向かう。咲菜の家まで歩くと30分くらいかかる。石橋はタクシー乗り場のタクシーをチラリと見たが、やはり徒歩で行くことにしたのだ。 今日は、ついていることに曇り空だった。...
ホラー

ノイズの向こうから

ジジッ、ガッ、ガガッ、ジーピー。ああ、嫌な機械の雑音が聞こえる。これは、美久から誕プレにもらったラジオだ。 俺の彼女の美久は、背中に人の顔の様なできものができて、それを苦に、学校の校舎から飛び降り自殺をした。そのできものを見た俺は、美久と関...