短編小説

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それでも自分であるということ5

続き物なので、この話より前のものを読んでいない方はそちらから読んでみてください。1話目⇒2話目⇒3話目⇒4話目⇒「大丈夫?」 綺麗で涼やかな女の子の声が聞こえてきた。俺は閉じていた目を開ける。 俺の目の前には俺と同い年くらいの綺麗な女の子が...
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まだ先の未来の夢

いつもと変わらない教室。退屈な授業…………はあ~、もっとうまい教え方がきっとあるだろう? この化学の先生は教え方が下手だ。 二学期になったばかりの教室は、エアコンのおかげで涼しくはなっているが、どうしようもなく気だるい。 そうだ、僕は学校な...
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アシナガウミツバメ

体が動かない—————みんなの元へ戻りたいけど、随分離れてしまった。そもそも、これじゃあ、餌をとることもできない。体がきつい。 たくさんの人間がいる。波に流されて、砂浜に打ち上げられてしまうかもしれない。さっきから砂浜に近づいたり少し遠ざか...
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それでも自分であるということ4

つづきものです。1話目と2話目を読んでない方は、先にそちらをどうぞ!1話目⇒2話目⇒3話目⇒「ユニコーン?」 俺はまるで自分の意思ではないかのように、顔を右側に向けた。そのまま気がついたらその角を頭部に生やしている奴を俺は見ていた。そして、...
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それでも自分であるということ3

つづきものです。1話目と2話目を読んでない方は、先にそちらをどうぞ!1話目⇒2話目⇒「う、うわああああああああああぁぁぁ~」 俺は自分のその声に目を覚ました。俺は、ベッドの上で大きな声で叫んでいた。 辺りを見回すと、そこは自分の家の自分の部...
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高校受験当日

これは、『僕の心臓が動いていることと、ラウラスに逢えて変わったこと』のサイドストーリーになります。「一応、お父さんとは連絡がついた。神崎が受験したいと言っていた高校で構わないとおっしゃっていた。本当に神崎はそれでいいんだな」  中学三年の僕...
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それでも自分であるということ2

続き物です。先に「それでも自分あるということ」を読んだほうが楽しめます!「う、うわ~、落ちる」『落ちてないだろ? お前は馬鹿だ』「あ、確かにそうだ。落ちてない。でも、足元が少し不安定だ」『わしがお前を宙に浮かしている状態だからな』「じゃあ、...
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ラウラスがいない戦い

「僕の心臓が動いていることと、ラウラスに逢えて変わったこと」のサイドストーリーになります。 僕といつも一緒に戦ってくれている剣のラウラスが姿を現してくれなくなった。水瀬さくらを守りたいという気持ちがあれば剣は、つまりラウラスは現れるというこ...
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それでも自分であるということ

続きものです。「うっ!! 何だこれは??」 急に激しい頭痛に俺は襲われた。と、同時に辺りが歪んでいるように見える。 頭痛のせいか⁉「太一、どうしたの? 大丈夫?」 母さんが、俺を心配して声をかけてきた。その母さんすら歪んで見える。「う、うあ...
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すきま

「あれ⁉ やだ、またこのドア少しのすきまが開いているわ」 一人暮らしの部屋、引っ越してきた当初はこんなこともなかったのに、いつの間にかクローゼットのドアがしっかり閉まらなくなった。閉まったと思っても、いつの間にか僅かなすきまができてしまう。...